人間の腸内には多数の細菌が存在しています。
その細菌の中には、人間に悪さをしでかすものがいます。
それが悪玉菌と呼ばれている細菌です。
そして、この悪玉菌が悪さをしないように抑えつける役割を果たしているのが乳酸菌です。
乳酸菌が腸内にいることによって、腸内は良い状態を保つことができるようになっています。
乳酸菌がいなければ、腸内はどんどん悪い状態に陥ってしまい、正常な活動を妨げられることになります。
乳酸菌がなぜ腸内で普通に生活をしているのでしょうか。
それは、腸内の環境が乳酸菌にとって心地良い環境だからです。
乳酸菌は元々人間の体内に一定の数だけ生きています。
また、ヨーグルトなどを食べれば、外部から人間の体内に入ってくることもあります。
そうやって、体内の乳酸菌を正常な数だけ保つことができれば、人間はその整腸効果により快適な生活を送れるようになります。
また、腸内は大体40度前後の温度が保たれています。
人間の体内が微生物にとっては心地よい温度となっているため、乳酸菌が体内で普通に生きることができるのです。
しかし、乳酸菌にとって都合の良い環境ということは、他の微生物にとっても同様であるといえるため、悪玉菌が生息をする原因ともなります。
では、乳酸菌には耐熱温度があるのでしょうか。
乳酸菌は生き物なので当然耐熱温度があります。
100度以上なら確実に死んでしまいます。
60度以上であっても、30分もあれば死滅してしまいます。
このように高温に弱くなっています。
しかし、低温には強いです。
たとえ氷点下になったとしても生き延びることができるからです。
このように乳酸菌というのは生きることができる温度が決まっているため、温度を管理することが大切です。
発酵食品を料理に使う時には温度管理が大切です。
あまり熱しすぎてしまうと乳酸菌を生きた状態のまま体内に入れることができなくなってしまいます。
乳酸菌を摂取したい時には、乳酸菌の耐熱温度に気をつけるようにしましょう。
より良い乳酸菌の選び方も知っておけばより健康的な生活が送れます。